日本も出資するウラン採掘「ニジェールプロジェクト」

ニジェールのウラン採掘「ニジェールプロジェクト」は、ニジェール、フランス、日本らの企業が出資しています。

ウラン採掘に苦しむニジェールの人々
アフリカ・ニジェールのウラン採掘の現状について、現地からの手記です。 このプロジェクトは、日本企業もかかわっています。 Altermondes 2007年12月~2008年2月号 14ページ ウラン 牧畜民の不...

フランスのアレバ社(Areva)のHPでは、ニジェールプロジェクトについて、次のように紹介しています。

ニジェールのウラン鉱山に反対するフランスの団体
2009年3月にサルコジ大統領がニジェール北部のイムラレン鉱山採掘と契約をした。ニジェール経済にとって、アレバはとても重要で、アレバの40%のウランがニジェールで生産されている。ニジェールのウラン鉱山周辺の放射能汚染や、労働環境はひどい。

ちなみに、北海道の泊原発で計画されているプルサーマルで使用するのも、アルバ社のMOX燃料です。

アレバHP:ニジェールの子会社COMINAKの紹介

COMINAK 最大のウラニウム埋蔵量の鉱山の開発
アルバの子会社COMINAKは、1978年より、ニジェール北西部のウラニウム鉱山の開発を行っている。新しい鉱脈の開発も予測されており、COMINAKは生産の効率を上げ、アフリカ大陸で世界第2位、世界的にも上位の埋蔵量を誇るウラニウム鉱脈の開発に専念する計画を実施している。COMINAKは、環境に配慮した経営の規定を配慮し、ISO 14001の認定を受けている。

COMINAK(アクータの鉱山会社)は1974年の設立である。資本金は、アルバが34%、SOPAMIN(ニジェール)が25%、OURD(海外ウラン資源開発株式会社、日本)が25%、ENUSA(スペインウラン公社)が10%が出資している。

COMINAKは、1978年以降、数多くの鉱脈(アクータ、次にアコラ、現在はアファスト)を開発してきた。地下250メートルで、2009年末の採掘量は6万tUである。
2009年、同社は、1,436tUのウラン精鉱を生産した。
2003年、同社は、環境を持続・保護する経営において、ISO 14001認証を受けた。この認証は、2006年、2008年の2回更新している。

世界でも有数のウラニウム鉱山
COMINAK鉱山は、地下250メートルで、250キロメートル以上の坑道を有している。
ウラン鉱の含有量は4%(1トンにつき4キログラムのウラニウムを含有)。
採掘されたウランは、敷地内の工場でウラン精鉱に加工される。年間生産量は、2000トンである。
従業員は1200人で、98%がニジェール国民である。

今後20年分の埋蔵量
現在の生産のテンポでいくと、今後17年以上は採掘が可能である。2009年末の資源量は24670Utで、アルバは10531tU入手可能
現在わかっている地質資源評価によると、さらに多くの開発が可能との見込み。
アファストでの新しい鉱脈における将来の活動を見越し、COMINAKは生産の効率化に向けた計画を立てた。

1970年 アクータ鉱山での調査に、フランス、日本、ニジェールが批准
1974年 COMINAK設立
1975年 コジェマ(COGEMA)からCOMINAKへアクータ鉱山の採掘権の転貸
1978年 COMINAKで初のウラン精鉱(イエローケーキ)生産
1981年 生産量が最高に 2260tU
1986年 年間生産量を1960tUに制限
1987年 COMINAKへアコラの採掘権の転貸
1998年 ウラン精鉱(イエローケーキ)の4万回目のドラム缶詰め
2001年 2004~2013年の「採掘契約」を新たに結ぶ
2002年 アファスト鉱山の予備調査
2003年 ISO 14001認定
2006年 ISO 14001の更新認定
2006~2008年 改正および開発計画
2008年 ISO 14001の更新認定

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日本の企業は、海外ウラン資源開発株式会社。
HPのニジェールプロジェクトについては、次のように説明しています。

アクータ鉱業株式会社(Campanie Miniere d’Akouta, COMINAK)
1974年6月12日設立
資本金:35億CFAフラン
出資比率:海外ウラン資源開発株式会社25%、ニジェール国営地下資源関連会社(SAPAMIN-SA)31%、AREVA NC 34%、スペインウラン公社(ENUSA) 10%
製品生産量:ウラン精鉱(イエローケーキ) 1978~2008年 58,891MTU(累計)
2009年 1,436MTU(実績)
製品取引率:海外ウラン資源開発株式会社43.3%

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日本原子力研究開発機構のレポートに、ニジェールのウラン採掘についての報告が掲載されていたので、一部引用します。
最近のウラン探鉱・開発動向(パート2:アフリカ) 2007.5.18

2.ニジェール

これまで、ニジェールでは、生産容量2,300tU/年のアクータ鉱山(アレバNC34%、ニジェールONAREM 31%、海岸ウラン資源開発25%、スペインENUSA 10%)および生産容量1,500tU/のアーリット鉱山(アレバNC63.4%、ONAREM36.6%)の両鉱山が、それぞれ80%程度の稼働率で毎年安定的な生産を行っている。2006年の生産量は、アクータ鉱山が1,869tU、アーリット鉱山が1,565tUであった(WNA Website, 2007/5)。両鉱山の周辺では、オペレーターのアレバによる継続的な探鉱が実施され鉱量の追加発見が行われている他、アレバは現在、資源量12万tU(0.11%U)を有するImouraren鉱床の開発を目指して、ISL採鉱テストを含むFSを実施している最中である(Autebert [Areva NC], 2006/6)。

さらに、ニジェール政府は、アレバを中心とした探鉱開発を継続する方針に変わりはないものの、さらに多数の探査鉱区を他の企業に開放し多角化を進めることにより、同国の生産規模を大幅に拡大する方針を表明している(Ux Weekly, 2007 5/7)。2007年3月のニジェール鉱山エネルギー大臣によると、26社からおよそ100の探査鉱区の申請を受けているという。また、大臣は2011年までにアレバのImouraren鉱床および中国のTeguidda鉱床が開発され、ニジェールの生産容量は2倍の8,500tU/年になると語った(Bloomberg, 2007/3/7)。

最近、新たに認可された探査鉱区の主なものは以下の通りである(図1参照)。

  • 2006年3月に、カナダのNorthwestern Mineral Ventures Incが、Irhazer(2,000k㎡)およびIn Gallt(2,000 k㎡)の2探査鉱区を、同じくカナダのNorth Atlantic ResourcesがAbelajouad探査鉱区(2,000 k㎡)を取得。同社は2007年4月にさらに2探査鉱区(1,000 k㎡)を追加取得した(両社Website, 2007/5)。
  • 2006年7月、中国のChina Nuclear Uranium Corporation(CNUC : CNNC、ZXJOY InvestおよびTrendfied Foldings3社合弁の100%子会社)が、Tiguidda(1,953 k㎡)およびMadaouela(1,872 k㎡)の2探査鉱区を取得。前者には12,764tU、後者には6,191tUの埋蔵量が確認済みで、CNUCはできるだけ早期(2010年)の開発を望んでいる。この取引により、ニジェール政府は€98m.以上の現金を得るとされている(PRWeb, 2006/7/24)。
  • 2007年4月には、カナダの探鉱会社Orezone Resources Inc.がアレバの探査鉱区の北側および北東側に2探査鉱区(合計980 k㎡)を、同じくカナダのSemafo Energie Inc.がアレバ鉱区の南側に5探査鉱区(合計2,375 k㎡)を取得(両社Website)。
  • 2007年5月には、合計23の探査鉱区が、カナダの3企業(Southampton Venture Inc.、Delta Exploration、UraMin Inc.)、イギリスの3企業(COJ Commodity Investments Ltd.、Agades Ltd.、Indo Energy Ltd.)およびインド企業(Taurian Resources Pvt Ltd.)に認可された。これらの企業は、今後3年間に$55m.の探鉱活動を行うことによって権利が認められることになっている。そして新しい鉱床が発見された場合、ニジェール政府が40%の権利を(10%は無料で30%は有料で)得ることになっている(Reuters, 2007/5/12)
  • 上記に関連してUraMinは、アーリット断層沿いの有望地域に4探査鉱区(1,815 k㎡)を取得し、さらに2探査鉱区(1,000 k㎡)を申請中と発表した。開発段階ではニジェール企業とJVを組むことが要求され、政府が10%の権益を無料で取得し20%を有料で取得する権利を有するとなっている(UraMin News Release, 2007/5/8)。UraMinは取得した4鉱区において今後3年間でC$10m.を支出するとの情報もある。同時に、前述のSemafoはニジェールでC$15m.を支出するという(Mineweb, 2007/5/8)。

(2011年1月22日)

 

アレバのウラン探鉱企業買収にからむ疑惑
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オーストラリアのウラン輸出、先住民の〝神聖な泉〟を汚染『ビッグイシュー日本』2月15日号

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