釧路赤十字病院の新人看護師だった村山譲さんは、入職6ヶ月の2013年9月に自死。遺書にはパワハラをほのめかす記述があり、自殺は職場のストレスが原因だったとして、両親は労災の不支給取消を求めて裁判を起こしました。2018年4月からの訴訟の記録です。
釧路の新人看護師パワハラ裁判・低い医療安全管理意識
釧路赤十字病院の看護師の労災認定を求めた訴訟の被告側の証言で、当病院の医療安全管理とコンプライアンスの問題点も明らかになった。インシデントレポート提出の意識が低く、遺書でパワハラを示唆していたが、病院は内部調査は行わず、遺族にも説明がなかった。
釧路の新人看護師パワハラ裁判で杜撰な新人教育の証言
釧路赤十字病院の看護師だった村山譲さんの労災不支給取り消しを求めた訴訟の証人尋問が釧路地裁で行われた。被告側の4人の看護師と医師は「パワハラはなかった」と口をそろえたが、当病院の新人看護職員研修の欠陥、医療安全管理の問題点が浮き彫りになった。
新人教育に問題か?釧路の看護師が半年で自殺(3)
釧路赤十字病院の新人看護師だった村山譲さんは、入職して3ヶ月も経たない時期に「適性に欠ける」と判断され、次のカリキュラムへ進ませてもらえなかった。上司から厳しい指導を受け、周りのスタッフも無視するようになっていたといったハラスメントの証言も。
病院で何が?釧路の男性看護師がわずか半年で自殺(2)
10年働いた後、看護師の夢を実現させた村山譲さん。希望に満ちて働きはじめたが、6月にミスを起こした頃から、激務を感じさせる言動が増え、家族との連絡も途切れがちになった。精神的に追い詰められた譲さんは、釧路から室蘭に戻り、実家で最期を遂げた。
パワハラか?釧路の男性看護師がわずか半年で自殺(1)
高校時代からの夢だった看護師として第二の人生を踏み出した村山譲さんは、北海道釧路市の釧路赤十字病院に入職後、たった6ヶ月で自ら命を絶った。本人がA4の紙に綴った自筆の遺書には、パワハラの告発ともとれる文章が記されていた。母親が心境を語った。