第6回ジャパン・エキスポ in パリに行ってきました

2004年7月2~4日、マンガやゲーム、日本の伝統文化を紹介する展覧会ジャポン・エクスポがパリ郊外で開催されました。

知り合いの息子(20歳)とその友人は、このイベントの3日間共通券を購入し、車で約5時間かけてパリまでやって来ました。金曜日の初日は、朝から晩まで会場にいりびたり。

会場の入口には長い行列ができていて、入場券のない人は3時間待ちとのこと。
ウワサには聞いていたましたが、フランスの漫画ブームはすごい。

参加していたのは、10代~30代、40代と年齢層は幅広く、半分以上はカップルや女の子同士。

会場内はあふれんばかりの人で、ゲームやキャラクターグッズ、マンガのブースは、フランス人で埋め尽くされていました。とってつけたように、武道や生け花、折り紙といった伝統的な日本文化を紹介するコーナーがありましたが、そこにはほとんど人がいません。

「コスプレもいる」と聞いていたのですが、その気合の入れようには笑い。フランス人はもともと仮装好きなので、ここぞとばかりに着飾り、まるでスターのようです。カメラを向けられるのがうれしくてたまらない様子で、慣れたようにポーズをつけたりします。

マンガを描くコーナーで、熱中している女の子に質問してみたところ、「森田まさのりのROOKIESが好き。一応お手本を参考にするけど、自分のイマジネーションでキャラクターを描いてるの」と、とても楽しそうに答えてくれました。

日本ではマンガやゲームに囲まれて育った大人が、問題視されることも少なくありません。フランスのマンガ世代は、20代から30代前半が第1期。将来、フランス人も日本人化するのでしょうか。

「日本では、現実に異性とつきあえない人がいるけど、君たちもそうなるの?」と男の子に質問したところ、「そんな風にならないよ。僕たちが興味のあるのはマンガだけじゃないからね」とサラリ。

イベントには男の子4人と車ででかけたのですが、ひとりは「となりのトトロ」のねこバスのぬいぐるみで遊び、ひとりはずっと漫画を読んでいたので、「この子たち、大丈夫かなぁ」と不安でした。でも、質問を投げかけると、それなりにきちんと自分の意見が返ってきたので、心配することもなかったようです。

また、漫画好きの息子を持つ母親のひとりは、「マンガやゲームは、友達やカップル、親子で楽しむもの。映画やスポーツのように、レジャーのひとつ。ひとりで遊ぶフランス人は少ないの」と言い切っていました。

日本の漫画は、数ある遊びのなかのひとつにすぎないとのことです。それにしては、熱が入っていたけれど。

(2005年12月11日)

パリの店:フトンを扱う専門店 Espace et Mieux etre
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