横須賀「軍港めぐり」をしてきました

横須賀に用事があったので、空き時間を利用して、「軍港めぐり」をしてきました。
”アメリカ海軍や海上自衛隊の艦船を間近で見られる”(パンフレットのフレーズ)クルーズです。

横須賀市のHPによると、横須賀市には、「米軍関係施設が3施設(4か所)、面積約336万平方メートル(水域を除く)、市域(100.83k㎡)の約3.3%」で、「自衛隊関係施設(宿泊施設を除く)は40施設(40カ所)、面積約304万5千平方メートルが所在」、「米軍関係施設と合わせると、約640万5千平方メートル、市域の約6.4%を占めています」とのこと。

「軍港めぐり」の周遊時間は45分。1日5~6便運航されています。
この日は週末ということもあり、満員御礼でした。

沖縄がひどいことになっているのに、のんきにクルーズで米軍基地を見ていいのか、と後ろ髪をひかれつつも、「百聞は一見に如かず」で、とにかく出航。

まず見えてきたのが、米海軍横須賀基地側に停泊している自衛隊の潜水艦。

はじめて見た潜水艦。3隻並んでいるのは珍しいそうです。

そして、米軍のイージス艦。
艦隊防空用に設計されたミサイル搭載の護衛艦(「時事用語のABC」より)。

こちらが、原子力空母の停泊場所。

2015年から配備されている原子力空母ロナルド・レーガンは、この日、いませんでした。
良かったよ~。(ガイドの方は、「残念」と語っておられましたが…)
ロナルド・レーガンは、10月に韓国で予定されている合同訓練に向けて出港した後でした。

横須賀米海軍基地は、2008年10月から原子力空母の母港となりました。
原子力空母は、文字通り、原子炉を搭載した空母です。

ついでに、原子力空母ロナルド・レーガンは「トモダチ作戦」に参加しており、その「トモダチ作戦」では福島原発事故により水兵が被ばくしたとして係争中です。
原告代理人によれば7名が死亡し、4百人以上の乗組員が病気に患っているそうです。

横須賀港で釣りをする姿も。海洋観測艦の大きいこと!

新井掘割水路は、明治時代に旧日本海軍により掘られた水路。

左側の吾妻島は、米海軍に属しているため、立ち入り禁止だそうです。

こちらは、海上自衛隊の護衛艦。
152は、今年2月、護衛艦として初の女性艦長が就任した「やまぎり」です。
海上自衛隊初の女性艦長は、2009年9月に海洋観測艦の艦長。
2013年には、練習艦「しまゆき」と「せとゆき」に女性艦長が就任しています。

153の護衛艦「ゆうぎり」は、ソマリア沖での海賊対処を終えて、今年9月に戻ったばかり。
423「ときわ」は、1991年の湾岸戦争の際、ペルシャ湾に掃海部隊として派遣され、機雷処理を行ってきた補給艦。

右の「たかなみ」もソマリア沖での海賊対処行動に派遣された護衛艦。
「しらせ」は南極観測船。

手前の巨大な「いずも」は、ヘリコプター搭載型護衛艦。建造費用1,139億円だそうです。

実際に目で見ると、現実として理解しやすい。
しかし、どこも壊れていないし、ピカピカな軍艦からは、戦争をイメージできないというのもまた現実…。

(2016年11月1日)

90年代にロンドンの戦争博物館を見学したときの記憶
8月15日は終戦記念日。戦争は過去のことと片付けがちな日本人が多いが、旧ユーゴスラビア紛争をはじめ、現在でも戦争は続いている。ロンドンの戦争博物館は、戦争の残虐さと平和の大切さを、見て触れて体験しながら確認できる博物館だ。日本には国立の戦争博物館がない。
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