映画の話、放射能がらみだけど

私が子どものころの60年代は、「放射能」はものすごく恐ろしいものでした。
今よりずっと、広島や長崎の原爆も時間的に近く、冷戦のまっただなかで、「核爆弾」にリアル感がありました。

50~60年代の映画のなかには、そんな恐怖感を描くものがいくつかあります。
昔観た映画で、覚えているものを書き出してみました。

ゴジラ
1954年 日本 監督:本多猪四郎 出演:宝田明、河内桃子
核実験の影響でゴジラがよみがえり、大暴れ。

生きものの記録
1955年 日本 監督:黒澤明 出演:三船敏郎、志村喬、千秋実
水爆の恐怖にとりつかれた男が、自分の工場を売り払い、ブラジルに移住すると言いはじめる……。

キッスで殺せ! Kiss me deadly
1955年 アメリカ 監督:ロバート・アルドルッチ
男は深夜の路上で女を車に乗せるが、襲われて、女性は死んでしまう。事件を追ううちに、ある鞄をめぐる争奪戦に。この鞄には、不思議な光を放つ物体・放射能が入っていた。

24時間の情事 Hiroshima, Mon Amour
1959年 フランス/日本 監督:アラン・レネi 出演:エマニュエル・リヴァ、岡田英次
日本人男性とフランス人女性が、広島を歩きながら、戦時中の過去を打ち明ける。女性は敵国ドイツの兵士と恋に落ち、男性は原爆で生活が崩壊してしまった。

ラ・ジュテ La Jeté
1962年 フランス 監督:クリス・マルケル
第3次世界大戦後、パリは廃墟と化し、生き残った人々は地下で暮らしていた。一人の男が、自ら実験台となり、記憶をたどる。

博士の異常な愛情 Dr Strangelove
1963年 イギリス 監督:スタンリー・キューブリック 出演:ピーター・セラーズ
アメリカの空軍基地で、水爆搭載ミサイルがソ連に向けて発射する作戦が実行に移される。阻止しようとするが、間に合わず…。

同じくキューブリック監督の「2001年 宇宙の旅」は、今の福島第一原発の状況に似ている。
人間が作ったコンピュータ「ハル」を人間が制御できないという…。

放射能や原発の話ではないけれど、こんな映画もある。

悪魔をやっつけろ Beat the Devil
1953年 アメリカ
ハンフリー・ボガード主演の喜劇で、アフリカのウラン鉱山の奪い合いがひとつのテーマになっている。

洪水の前 Avant de Déluge
1954年 フランス アンドレ・カイヤット監督
冷戦時代、第3次大戦がはじまるのを恐れた5人の若者は、ヨットで逃走を計画するが、資金不足から強盗を企て、警備員を殺してしまう。

Les Palmes de M. Schutz
1996年 フランス クロード・ピノトー監督 イザベル・ユペール、フィリップ・ノワレ
キューリー夫妻の出会いから発明までを描いた作品。

 

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