「安全」と言われるたびに不安になる

国民を煽らない配慮なのだろうが、「安全」という言葉が逆に人々を煽っているように思う。
政府やマスコミが言う「安全」を信じている人が、どれだけいるのだろう?

私たち日本人はそんなに”軟”じゃないし、”愚か”でもないと思う。
政府やマスコミが「煽らないように」とすればするほど、バカにされている感じがする。
パニックになって暴れだす無知な人たち、と上から目線で言われているようで、とてもイヤな気持ちになる。

最近、テレビも新聞もあまり見ないようにしているのだけど、気になったこと2つ。

ひとつは、東京の水道水にヨウ素が検出されたとき、乳児を持つ母親を取材したNHKのニュース。
最後に、「今求められているのは、正確な情報です」とアナウンサーがコメント。
NHKは正確な情報を伝えてないのだろうか?
取材した母親に言えばいい。
「テレビの報道を信じていれば間違いありません。正確な情報を伝えていますから」と。
メディアが正確な情報を伝えないのであれば、その役割の意味がない。

もうひとつは、北海道新聞が1週間前ぐらいから2面を使って載せている寄付者リスト。
老眼では読めないぐらいの細かいカタカナで、各銀行ごとに、振り込みした人の名前を連ねている。
寄付というのはそもそも、善意で行うのであって、名前を出したくない人もいるだろう。
「伊達直人」の出来事からそんなに経ってないのに。
毎朝この2面を見るたび、「これだけのスペースがあれば、もっと有益な情報を伝えられるはず」とため息が出てしまう。
すでに10面分ぐらいにはなっている。
新聞代は一括払いだから、この欄がいらないと思っている人には、1紙分ぐらい安くして欲しい。

福島第一の3号機はMox燃料を使っていることも、ほとんど報道されない。
普通の燃料より毒性が高いので、あえて語らないのだろうけど。
このMox燃料は、フランスから運ばれてきた。4月に予定されていた運搬は中止になったらしい。

「安全」じゃないことはもうわかっているので、その状況で、どうしたら被ばくの影響を最小限に抑えられるのか、そうした実践的な情報を現在探してるところです。

 

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