うちの近くの津波注意報は解除された。とりあえずホッ。
仙台のいとこ一家も無事だった。良かった。
札幌の電話回線はかなり混乱しているようで、携帯も固定もかかりにくい。
なので、直接親戚の家まで行って、安否を確認してきた。
一度だけ、仙台と電話が通じたそうだ。その後は音信不通とのこと。
電気もガスも使えず、モノが散乱してひどい状況だけど、何とか大丈夫だったらしい。
それにしても、夜が明けたら、各地の惨状が生々しく、悲しさが募る。
今、一番の心配は、原発。特に、福島第一の一号機。
政府の発表も、テレビの解説も信じられない。
だからといって、どこから正確な情報を得ることができるのかもわからず。
と、いろいろサイトを探していたら、原子力資料情報室の記者会見があることを知った。
録画がアップされているので、ぜひ見てください。
東芝の元原子炉格納容器設計者の後藤政志氏と、日立バブコックの元原子力圧力容器設計者で現在はサイエンスライターの田中三彦氏のお話は、大変現実的で、真実に近づけた気がする。
技術的なお話しが多く、それでつくづく感じたのだが、そもそも原発に関する情報はあまり国民に伝わっていないのではないか。原発はとっても秘密めいている。
だから、事故が起きると、えらく動揺する。どうしていいのかわからなくなる。
そして、政府やマスコミは、国民がパニックにならないように、「そんなには怖くないんだよ」とオブラートに包んだ口調になる。
ウソで固められた言動は、結局、人々を最悪の状況に陥れるのに。
福島第一原発に関する政府の発表やマスコミの報道は、たぶん、戦時中に似ているのではないかと思う。
戦況は悪化しているのに、「日本は強い」と喧伝しつづけたあのときに。
そうやって、国民を犠牲にするのは、もうやめてほしい。
実際に福島第一原発がどうなっているのか、その事実を包み隠さず伝えてほしい。
そうすれば、被害を最小限に抑えることができるかもしれない。