日本がロシアを下し決勝トーナメントへ W杯2002

『北海道新聞』夕刊 「ビバ!サッカー」(2002年6月11日)に掲載された記事です。

若者の粘り強さに拍手
やりましたね。決勝トーナメント進出に王手をかけた日本。すばらしい!
両国にとって大切な一戦。おまけに、政治的発言で、スポーツ精神以外の敵対心もなきにしもあらず。
「この国だけには負けたくない」と燃えていた人もいたかも。
日本とロシアは近くて遠い国。
海を隔ててお隣同士なのに、知らないことが多すぎる。このさい、じっくりロシアを観察しましょ。
フィールドにいるロシア選手のほうが多い!
そんな気がしたのは最初だけ。
日本選手は、恐ろしいほどの運動量で存在感を見せつけます。
すばしこい走りでボールをカットし、ロシア得意のパス回しを封じます。
速い、うまい、すごい。
また一段と上達しましたよね。
先制点を入れたのは稲本でした。
小野に駆けより、がっちり抱擁。どちらも歓喜に満ちた表情がすがすがしい。
2試合連続のゴールに、サポーターの興奮も最高潮です。
後半、スタミナ不足を心配したのですが、日本選手の動きは衰えません。
「根性」という言葉は、死語ではなかったのです。
若者の気迫と粘り強さに、圧倒されてしまいました。
テレビの前で拍手喝采の連続です。
全国民の声援が、ヨコハマまで聞こえたのでは?
一方、お人形さん顔のカルピンは、目をぱちくりさせて不満そう。
クールなロシア人も、焦って表情が崩れがち。その姿はとても人間的で、親しみがわいてきました。
試合終了後に選手が握手するところを見たかった、なんて甘い考えかしら。
観戦中の小泉総理は、この試合で、どんなことに「感動した」のでしょう。
外交も正々堂々とお願いしたいですよね。
ところで、ロマンチェフ監督って、プーチン大統領に似ていませんか?

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