ベルギービールで乾杯! 日本対ベルギー W杯2002

『北海道新聞』夕刊 「ビバ!サッカー」(2002年6月5日)に掲載された記事です。

バンザーイ!
サポーターはもちろん、トルシエ監督も思わず派手なアクションで喜んでいました。
2002年6月4日は、日本サッカー史上忘れられない日のひとつとなるはずです。
ワールドカップで念願の勝ち点ゲット。国民の興奮で、日本の気温が少し上昇したかも。
「レッドデビル(赤い悪魔)」と呼ばれるベルギーへ挑む意気込みからか、戸田は髪を真っ赤に染めて登場。
でも、鮮やかな赤のユニフォームに身を包んだベルギー選手は迫力たっぷりです。
体格のいいディフェンス選手が4人ずらりと整列する姿は、悪魔というより赤鬼。
ワッフルやチョコレートがおいしいベルギーですが、ガンとして立ちはだかる彼らに、甘さのかけらもありません。
その厚い壁は、突破を試みる前に萎縮してしまいそうなスゴさです。
しかし、勇敢に立ち向かうのが我ら日本代表。
攻撃を阻止されたって、くじけたりしません。そして、持ち前の粘りでチャンスを作りました。
ベルギーの先制にもひるまず、鈴木が会心の同点ゴール。これで勢いがつき、うれしい逆転。
速攻でゴールを決めた稲本は、「おれだよ、おれ!」と満面の笑顔。
だてに銀髪にしたわけじゃありませんね。アピールも外国仕込みの貫禄です。
そういえば、中田英寿もチームメートに声をかけ、頼もしいかぎり。
それぞれが大きく成長している日本代表選手たち。これからの試合がとても楽しみになってきました。
目指せ一勝。
次回の応援に備え、体調を整えておかなくては!
試合中は、期待と不安で少々息苦しくなってしまいました。
引き分けという結果に満足した後は、緊張をほぐしリラックス。
ベルギービールで乾杯といきましょう。
うまい酒の肴(さかな)は、テレビのスポーツニュース。
ハイライトで見る日本チームのビビッドな活躍に勝る“つまみ”などありません。

ビバ・サッカー!の記事一覧

タイトルとURLをコピーしました