1989年に動物実験反対の化粧品をはじめたブランド

『サリダ』1990年の記事です。

なぜ肌につけても害がなく、安心して使用できるのか?

それは女性(もちろん男性も)を美ししくするために、たくさんの動物たちが犠牲になっているからだ。

「AGAINST ANIMAL TESTING」

動物実験反対のキャンペーンを続けているのが、イギリスの「ボディショップ」。
ナチュラル志向の化粧品を扱っているお店だ。

現在、大手の化粧品メーカーが行っているテストは3タイプ。

まず、毒性テスト。
ラットやマウスに口紅などの製品を多量に食べさせ、その致死量を調べるというもの。

2つめは、目への刺激テスト。
シャンプーやヘアスプレーを、うさぎの目にさしたり、スプレーしたりしてテストされる。

3つめは皮膚への刺激。
豚やうさぎの毛をそりおとし、クリームなどをつけて反応をみる。

このような動物実験について化粧品メーカー側は、“人間の安全性が最も重要”と考えている。

動物実験反対をか掲げる「ボディショップ」では、どのように商品の安全性を確かめているのだろうか?

ここの製品は、はちみつ、みつろう、アーモンドオイルなど、何百年も前から人々に愛用されてきた自然の成分から作られている。

これらの成分は植物や野菜から抽出されたもの、つまり、人間の食べ物からとれたものなのだ。

“人間が使うことによってテストされた成分が原料”と「ボディショップ」は主張している。

そして、動物実験にかわる新しいテストとして、バクテリアテスト、細胞によるテスト、数理的テスト、コンピュータ分析を採用し、各化粧品メーカーにこれらの新テスト実用を呼びかけている。

輸入化粧品の氾濫する日本。
これまであまり問題にされなかった日本での安全性を、そろそろ真剣に考えてみたい。

“エコロジー”を単なるブームで終わらせないためにも。

 

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