お墓と結婚と家族と

墓参りに行って感じたのですが、日本古来のお墓のあり方が、今の家族の形にそぐわないような気がしてきました。

日本のお墓は家族単位で、女性の場合、嫁ぎ先の家のお墓に入るのが普通です。
核家族で、配偶者の家族とはそれほど行き来がなくても、“嫁に行った”かぎりは、男性側の家族の墓に入るのですよね。

でも、たとえば、先妻がすでにその墓に入っているとき、一緒になりたくはないだろうな。
離婚が増え、再婚・再々婚も増加しているので、けっこう複雑。

不謹慎な話しですが、どこの墓に入るか、友人と話したことがあります。
意外だったのは、「夫の家族の墓には入りたくないかも」と言う人が何人かいたことです。

お墓は、日本の結婚を象徴しているようでもあります。結局、男性と女性のユニットというより、“夫の家に入る”意識が強いですね。

もちろん、先祖を供養する気持ちは大切で、守り続けていくべきだと思います。
それでいて、現代的なお墓のあり方って、ないものでしょうか。

(2006.08.16 23:59)

ヨーロッパでは家族が話題
先月1ヶ月間で、イギリスやフランスのメディアで“家族”が何度か特集されました。 「家族とは何か?」「新しい家族」といった、家族の価値を見直す内容がほとんどです。 フランスのある週刊誌でも家族特集をしていて、ローマのL’Espress...
家族作りのモチベーション
恋愛、結婚、離婚といったフランスの記事のほとんどに、「不安の多い現代社会では、カップル生活を心のよりどころにしようとしている」とか、「カップル生活をしながら自己実現を目指す時代」という表現が出てきますが、こうした考え方は日本にないように思い...
フランス家族事情:親子関係の変化
子供の事件が起きるたびに、心が痛くなります。 フランスの子供を取り巻く環境は、日本以上に荒廃しています。それゆえ、子供に関する問題は、つねに熱心に議論されます。 以下は、1998年頃の社会学者イレーネ・テリーのインタビュー記事で...

 

タイトルとURLをコピーしました