フランス人が離婚する場合、子供にどう説明するのでしょう。
1990年代の女性誌でのアドバイスです。
離婚の際に、子供たちにどう告げるべきか?
「あなたのせいではない」
子供はみんな、親の離婚を阻止できなかったのは自分のせいと罪悪感を抱く。子供には、「あなたは素晴らしい子で、私たちはあなたをとても愛している。でも、お父さんとお母さんは、もう愛し合ってはいない」と、繰り返して言うこと。子供が「どうして?」と質問してきても、詳しく説明しないで、「前とは違う」と簡単に答えておくべき。「男女が愛し合い、子供が生まる」ということを教るのが大切。
「子供のあなたが離婚の決心を変えることはできない」
子供は、泣いたり、怒ったり、悪夢にうなされたり、おねしょをしたりして、親に抵抗し、考え直してもらおうとするのが普通。子供の行動をくまなく観察し、必要なら精神科医に相談すること。
「お父さんはいつまでもあなたのお父さん、お母さんはお母さん」
離婚後も会い、子供の将来について話し合う、ということを明確にしておく。夫婦の縁は切れても、親子の関係は継続することをわからせるのが大切。
女性が子供を育てるケースが多いが、父と引き離すのはよくないか?
父親がとても落ち込んでいる場合、子供と接触するのは難しいが、母親の援助があれば、元夫も立ち直るはず。
父親に会わせるのなら、子供の前で元夫を非難しないこと。子供に関するあらゆる決断は、二人で相談したほうがよい。悲しむ父親を見て、子供たちが苦しむようなら、きちんと説明すること。「今のパパは不幸だけど、私と一緒にいたときは、もっと不幸だったの。パパが早く幸せになって欲しいと思っている」と。
子供の面倒をみない、非道な父親の場合、いい父親のイメージを植えつけるのは難しいが、それでも、子供が小さいときはそうするよう努力が必要となる。
元夫をつねに軽蔑するのは、子供への尊敬に欠ける。子供に流れる父親の血を放棄しろと言っているようなもの。
父親が怠慢だったら、こう言い聞かせること。「ママは、どうしてパパがあなたと休暇を過ごせないか知らないけど、ママが言えるのは、あなたに似て素敵なパパとの間に、子供を作ったことを誇りを持っているわ」
頭でわかっていても、そう言える状態でなければ、母親が精神科医に相談するのがいい。そのほうが、子供のためになる。
(2005.03.06 00:33)