舛添都知事初登庁の朝に女たちが怒りの抗議

舛添要一都知事の初登庁に合わせ、2月12日(水)の朝、舛添氏の女性蔑視発言に抗議する女性たちが、都庁正面入口の前でプラカードを掲げて抗議した。
舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」が賛同者に呼びかけ、11人が集まった。

この会は都知事選挙中に立ち上がり、舛添氏の女性蔑視発言を告発。
海外メディアはこぞって都知事候補の問題発言を報道(海外メディアのリストはこちら)し、日頃日本人が「男尊女卑」と揶揄するアラブも、アルジャジーラがツイッターでこの件を伝えている。
日本のメディアは、都知事選中も現在もいっさい報じていない。
初登庁のこの日も、週刊誌などの記者が数人取材しただけで、大手メディアは完全に無視した。

日本のジェンダー問題、なにかオカシイ

選挙抜きにして、舛添氏の女性蔑視問題について。
この件を取り上げた日本のメディアはあるのだろうか?
ルモンドの記事は、FBの「いいね!」が、今朝から夕刻までに584→940に増加。
ガーディアンの記事は、FBの「シェア」が同じく2998→3903、ツイートが1497→2067に増えた。
日頃日本人が「男尊女卑」と揶揄するアラブのアルジャジーラはツイッターでこの記事を報じ、リツイートが22→30、お気に入りが4→5に変化。…
日本のジェンダー問題ですよね、これって。なんかオカシイ。

しつこいけど、舛添氏の女性蔑視問題の海外メディアの反応。メモとして。
今現在(2014.02.09 18:30)のガーディアンのFBいいね!は5455(昨日朝2998)、ツィートは2727(同1497)。
ルモンドは、FBいいね!が1651(同584)、アルジャジーラはリツイート30(同22)、お気に入り8(同4)。
フランスは最近、政治における男性本位(マッチョ)が話題になっていたので、関心が高いのかも。
こじつけですが、男性社会の国は脱原発が難しい気がする。…
フランスも日本も。これからはじめようとしているトルコとかも。

海外メディアのうち、ガーディアン(イギリス)とルモンド(フランス)では、舛添氏の女性蔑視問題の記事がフェイスブックやツイッターで拡散している。
ガーディアン
FB「いいね!」 2998(8日朝)→ 3903(8日夕)→ 5455(9日)→ 6340(10日)→ 6470(12日)
ツイート 1497(8日朝)→ 2067(8日夕)→ 2727(9日)→ 2984(10日)→ 3031(12日)
ルモンド
FB「いいね!」 584(8日朝)→ 940(8日夕)→ 1651(9日)→ 1920(10日)→ 2034(12日)

AFP通信が流した記事が、海外メディアのThe Japan Times(日本)、The Gaurdian(イギリス)、Le Monde(フランス)、Al-Jazeera(アラブ)に掲載されました。

東京の女性たちが、が、日曜日に投票が行われる東京都知事選でリードする舛添候補が1989年に「生理があるので女性は政治に向かない」との発言に抗議し、セックス・ボイコット(パートナーとのセックスを拒否する非暴力抗議行動)をはじめた。

「舛添要一に投票する男とセックスしない女達の会」と名乗り、ツイッターで拡散する東京拠点のキャンペーングループは、先週スタートしてすでに約3000人がフォローしている。

誰が立ち上げたかはわからないが、プロフィールでは、「女性に対してそのような侮蔑的な発言をする舛添候補に抗議するため立ち上がった。舛添氏に投票する男性とはセックスをしない」とある。

舛添候補(65歳)は、2001年に政治の世界に入る以前、テレビのトーク番組で有名になった政治学者で、ジェンダーの役割分担に対して非常にはっきりしたスタンスで知られている。

1989年、舛添氏は男性誌で、女性は生理のときイラつくので政府の重要レベルに女性を起用するのは適切ではない、と語っている。「女は生理のときはノーマルじゃない。そんなときに国政の重要な決定、戦争をやるかどうかなんてことを判断されてはたまらない」と舛添候補は述べている。

東京都知事選の16人の候補者はすべて男性で、その多くが60代もしくはそれ以上である。

さらに、別の舛添候補が都知事になることに抗議するグループが、水曜日にサイトを立ち上げた。このサイトには、1日で75000のアクセスがあり、2800人が署名している。

「舛添氏は女性の敵。彼は日本を愛していない。愛しているのは自分だけだ」とコメントしがあり、ツイッター・キャンペーンでは、「私は高齢の男性ですが、舛添氏の考え方は許せない」との投稿も。

高学歴であっても、日本の女性の多くは、子どもができたら仕事を辞めて家事や育児をするという社会的圧力が強く残っている。

重要な政治的ポジションに就いている女性は非常に少なく、安倍内閣の19人の大臣のうち2人だけであり、企業の重役は男性に支配されている。

先月のスイスのダボス会議でのスピーチで、安倍首相は2020年までに、指導的地位に占める女性の割合を30%にすると掲げた。しかし、ほとんどの出席者は、この目標は達成できないとみている。

BBCラジオで放送された舛添都知事の「女性蔑視」問題。
「日本にはフェミニストグループはいないのか?」とキャスターが質問。
レポーターは、「存在するけど、日本の大手メディアはそれを無視。舛添氏は圧倒的多数ではないが、かなりの得票数で当選した」と。
ジェンダー・ギャップ・ランキングで、日本は132か国中108位。
「世界一になる」など恥ずかしいしおこがましい。状況を変えなければ、近い将来ビリになるかも。…
英文書き起こしはこちら

(2014.02.12 11:30)

 

フランスでは政治家の不倫スキャンダルで社会が変わる
フランスでは政治家のスキャンダルが女性に関する法律や社会を動かすきっかけになることもある。ミッテラン大統領の隠し子騒動後、2001年12月に婚外子の差別撤廃。次期大統領候補といわれたストロスカーンの性的暴行事件後の2012年にセクハラ法改正。
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