黒人女性の理想の男性像に大変化

今回はイギリスのお話。

女性の好みは日々変化する。10年前のトレンディ男が、現在はダサいということも、よくある話し。

国や人種の典型的な理想の男性像は、変わるものなのだろうか?

時代に逆行していて、いただけないと批判されている男性がいる。日本男子ではない。ステレオタイプの黒人の男性たちである。

永遠の男性像を求めて
イギリスの新聞電子版に「白人社会に住む黒人女性の理想の男性」に関する記事が掲載され、そのときに書いたものです。 理想の男性像は、時代によって異なる。10年前のトレンディ男が、現在はダサいということも、よくある話し。日本...

以下は、イギリス・ガーディアン紙(2000年)の記事より。

「たくさんの女性との間に数多くの子供を産ませる」

ちょっと言葉は悪いが、これが、黒人社会で自他共に認める男性像なのだそう。

ダンスでデートが始まり、熱烈な恋愛期間があり、子供で関係が終わる。
強さが男のシンボルの彼らにとって、「子沢山であること」が勲章らしい。

しかし、時代は変化し、欧米に住む黒人女性は、マッチョな同郷の男たちにウンザリしはじめている。永遠の幸せを約束してくれる堅実な男性を理想像とし出したというのだ。

彼女たちは、BMWを乗り回し、花をプレゼントしてくれる優しい男性を求めている。

一方、黒人男性は、知的な黒人女性が苦手だという。自分を尊敬してくれる女性が好きなのだ。

結局、行き着く先は、ウブな若い女の子を引っ掛け、デートが始まり、子供で終わる・・・。

女性の意識が高くなると、これまでの価値観がひっくり返り、男性は戸惑う。ましてや、男性が絶対的権力を持っていた文化圏ほど、そのドンデン返しは大きい。男女平等に敏感な白人社会で生活する黒人たちは、そのギャップに悩むのも当然だろう。

同じ文化、肌の色を持ちながら、理解し合えないのは、男性にとっても、女性にとっても、寂しいもの。

黒人男性たちは、子供の数自慢をする時代は終わったと、ひそかに感じているそう。だからといって、女性たちの理想とする男性像をそのまま受け入れることもできないみたい。新しい黒人男性像は未定で、本人たちも模索中とのこと。

日本の男性は、女性の理想に近づいていくのか、それとも、わが道を突っ走るのか? いずれにしても、時代の流れの中で、男と女の理想は、永遠ではないということは確かだ。

(2005.03.12 00:05)

タイトルとURLをコピーしました