年金や保険料の世帯モデル:20年後も専業主婦って…

先日の新聞の記事によると、今後、保険料や税金などの負担が増加し、現在の55歳と20年後の55歳の使用できるお金は、1年間で100万円の減額になるとのこと。

その金額にも驚きましたが、「35歳男性・妻が専業主婦・大卒・大企業勤務」をモデルに計算されていたことのほうがショックです。

単なる比較なのかもしれませんが、35歳で専業主婦の妻を持つ男性は、もはや平均的なモデルにならないのではないでしょうか?

手元にある資料では、男性の独身者は、35~39歳で25%ほど、30~34歳なら約50%。

30~39歳の女性の就業率は60%以上で、就業希望者を加えると、約75%。
既婚女性の就業割合は5割を超えています。

そこで、35歳の男性が30歳の仕事を持つ女性と結婚した場合について、かなりアバウトに計算してみました。女性が働けば、100万円は軽くカバーできます。

今後、少子化対策が次々に施行され、男女の賃金格差も減少すれば、20年後は二人の収入でけっこう楽しく暮らせそう。

もちろん、もらえる年金は減り、犠牲を強いられるのは避けられそうもありませんが、現在の55歳の方たちは十分な年金はもらえても、楽しそうではない人が多いですよね。働いてリストラされて、しまいには妻にも愛想つかれて。。。という、メディアによく登場する姿を見ると。

ものは考えようで、収入は減っても、育児の喜びを得て、子供からも愛され、妻も仕事で気晴らしができ、遊ぶ余力も十分あり。。。という中年になったほうが、幸せなような気がしますが。

でも、このような超楽観的な考え方は、現実味がないと却下されてしまうのでしょうね。
今後20年、日本はあまり変わらないのでしょうか。

20年前がどうかといえば、男女雇用均等法が施行されましたが、最近の調査で、女性の総合職は3%。やはり、大きな変化はないともいえます。

20年後も専業主婦が主流だと思うと、ちょっと逃げ出したくなりました。行くところはありませんが。

(2005.04.15 00:00)

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