良い結婚の科学的分析

ニューズウィーク1999年4月26日号に掲載された、「結婚」のナゾに関する記事。
ワシントン大学のジョン・ゴットマン博士の科学調査をはじめ、その他いくつかの分析が紹介されている。
離婚率の高いアメリカだが、この記事は「いかに幸せな結婚生活を維持するか」が中心。
幸せな結婚生活を送るカップルを調査し、「成功の秘訣」を分析している。
詳細を知りたい方は、ジョン・ゴットマン博士のHPで。

以下記事の抜粋。

結婚生活を崩壊させる一番の理由は「怒り」であると考えられがちだが、実際は、「批判」「侮蔑」「弁護」「妨害」が要因になっている。
幸せなカップルは、お互いの夢や不安をよく理解している。

離婚の危機は、第一段階が7年目(平均5.2年)、第二段階が16~20年目(平均16.4年)。
問題が生じた場合、その4年後に別れるケースが多い。

夫婦のパワーバランスが違うと離婚にいたりやすい。
妻と役割を分かち合えない夫は、関係崩壊のリスクが高い。

結婚生活がうまくいっている夫婦はより健康で、自己免疫力も高い。
子どもの健康状態もよい。

ケンカになった場合、うまくいっている夫婦は「やり直そう」と試み、途中でこれ以上悪化しないよう努力する。
ケンカすることが、二人の絆を強める方法として扱われる。

とはいえ、努力しても結婚生活を維持できないこともあるし、DVなど維持すべきではないケースもある。
出会った頃に惹かれたものは何かを、お互いに問い直し、それがまだ残っているのであれば、結婚生活をつづけていく希望がある。

結婚の良好度を測るクイズも紹介されていた。
12以上〇なら、グッドカップル。お試しを!(ただし、日本人にも適用されるかはわかりません)

1) 妻/夫の仲のいい友人の名前を知っている
2) 妻/夫が最近直面しているストレスを知っている
3) このところ妻/夫をイラつかせている人たちの名前を知っている
4) 妻/夫がずっと思い描いている夢をいくつか知っている
5) 妻/夫の人生の基本的哲学を知っている
6) 妻/夫が好意を持つ身内(親戚)をリストアップできる
7) 妻/夫は自分のことをよく知っていると感じる
8) 二人が一緒ではないとき、妻/夫を好きだと思うことがよくある
9) 妻/夫を愛情込めてタッチしたりキスすることがよくある
10) 妻/夫は自分を心から尊重している
11) 二人の関係に熱愛や情熱がある
12) 二人の関係の一部に、まだ確かにロマンスが存在する
13) 妻/夫は夫婦関係であることに感謝している
14) 妻/夫は一般的に自分のパーソナリティーが好きである
15) 性生活はほぼ満足している
16) 1日の終わりに、妻/夫は自分を見てうれしそうである
17) 妻/夫は自分の親友のひとりである
18) 一緒に話すだけで楽しく思う
19) 議論のなかで、得るもの与えるものがたくさんある(お互い影響を与え合っている)
20) 意見が合わないときでも、妻/夫は自分の話をちゃんと聞いてくれる
21) 妻/夫は普段、問題解決のために、大きな力になってくれる
22) 一般的にいって、人生の基本的な価値とゴールが、よくかみ合っている

(2009.09.20 08:05)

「フランスでなぜ離婚が多いのか」を精神分析医が分析
ここ数年、男女の差や役割の違い、補完性の大切さが過小評価されすぎている。この数十年の闘いのフェミニズムの結果として、男性の墓場を作ってしまったといえる。今日、男性も女性も自分たちの領域を見出せないでいる。フランスの保守系新聞の記事から抜粋。
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