夫のDV被害増加と女性公務員の管理職1%

どちらも北海道新聞に掲載された記事です。
「道内で夫のDV被害が増加」は、朝刊の一面にデカデカと載りました。
まるで週刊誌ネタのようだったので、ろくに読みもしませんでした。
もちろん、周りの女性たちは憤慨しています。
「国家公務員の女性管理職」については、多くの男性が飛ばしてしまうであろう生活面に掲載されていました。
北海道の女性管理職の比率は、1.1%と全国最低です。
女性の視点からすれば、恥ずべき「最下位の女性管理職率」がトップニュースで、「DV被害夫」は生活面にまわすところです。
男性のDV被害を軽視しているわけではないのですが、一面にもっていくほどの重要性があるのかどうか。面白がっているとしか思えないのだけれど。
「産む機械」発言の直後にこの記事を一面に掲載したのは、なかなか挑戦的でもあります。
大臣の言葉は直接的で明快だったために非難の的になりましが、ちょっとわかりにくいやり方で女性を差別しているケースのほうが多いのです。
そうした場合、ついだまされて、文句を言う機会を逃してしまいがちです。
仕事と妻&母を両立している友人は、「“働く女性”という見出しが消えない限り、男女格差はなくならない」と会うたびに言います。
私もつい「働く女性」を使ってしまうので反省させられるのですが、こうした言い回しひとつとっても、うまいぐあいにごまかされている気がします。
今は女性も躊躇なくリベンジする時代です。
そうであっても、男女が公平に話し合いをする場がもっとあれば、暴力(言葉も含め)の被害を受ける男性も減るのではないでしょうか。

(2007.03.09 02:57)

タイトルとURLをコピーしました