”キレイなだけの日本女性”は世界とちょっと違う特徴

昨年秋、機内で観たフランス映画(若者のラブコメディ)に共通していたのが、NGO活動に参加する若者が登場したこと。

環境や人権問題の活動に参加するのが、フランスではトレンドになっています。

トレンド、と表現するのは正しくないかもしれませんが、映画で出てくるぐらいですから、それが日常的といえそうです。

Bioブームも、こうした現象とかけ離れているわけではありません。

フランスで現地ライターをしていたとき、パリジェンヌのスナップやお部屋拝見の取材をしました。
誌面では、洋服やインテリアといった表面的な“美しさ”を映し出しただけ。

でも、取材した女性たちは、政治・社会への関心が高く、ときにはデモ行進に加わったり、実にいろいろな面を持っていたのです。
それはなかなか伝えることができませんでしたが……。

以前、日本で市民活動に参加して、”社会に関心がない30~40代女性が多い”と感じたことがあります。

一緒に活動したスタッフのなかで、私の次に若かったのが、20歳年下の女性!
その間の世代はぽっかり空いてしまっていました。
子育て中であったり、仕事に忙しい世代。しかたがないのかもしれません。

女性誌の仕事で少し悔いが残るのは、社会に無関心なのが、その読者層に多いようにみえることです。
流行のファッションや美容法、レストランやショップを紹介するだけで終わってしまったという虚しさ。

美しくメイクをして着飾ることには興味があっても、社会には無関心。
というのは、世界とはちょっと違う、日本的な特徴です。

フランスやイギリス、イタリアの女性たちが“カッコいい”と見えるなら、それは、身を飾ることばかりに熱中していないで、国内外の現実の社会に目を向け、自分のできる範囲で動いているからです。
外見をキレイでいることも大切ですが、中身あってこそ、だと思います。

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