少子化対策の目的とは?

「少子化」の言葉に、拒絶反応してしまうのは、たぶん、少子化対策の究極の目的が、労働者確保や高齢者援助としかみてとれないからだと思います。

もちろん、日本経済を支えるために人口が減るのは困るのでしょうが、そのやり方や言い方があまりにも露骨で、繊細さに欠けています。

女性専用車両、女性専用スパ、女性向け宿泊プランといった女性に優しいサービスが続々登場していますが、表ではゴマをすりながらも、本心は「子を産め! ちゃんと育てろ!」と強制されているようで。

このところの(今に始まったわけではないけれど)一連のニュースを観ていて、日本には子供を産んで育てたい気持ちを殺ぐ条件がそろいすぎている、とつくづく思ってしまいます。

明るく楽しい子育てをイメージできない雰囲気といいましょうか。

営利優先でモラルのない企業、無責任な人々、それに加えて、階級格差、自殺の増加、介護の負担、虐めや幼児性犯罪……。

将来の明るい展望が見えない世の中では、呑気に出産の夢を描くことができません、よね。
描きたくても。

日本がいい国であれば、女性も男性も喜んで子供を育てるはずです。
経済力を自慢するだけのために、子育てはしたくありません。

(2006.01.26 00:04)

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