性教育にも感性を:フランスの性教育の本

小学校の性教育教科書を知り、驚きました。あまりにリアルですね~。

手元にフランスの子供用性教育絵本があったので、画像を取り込んでみました。

稚拙なイラストですが、個人的にはとてもかわいいと思います。

8歳の子供が描いた絵で、卑猥なところはひとつもありません。対象は5歳以上と明記されています。

最初から最後まで子供の口調で、プロローグとして、「ママのお腹から出て、生まれました。ママが命を与えてくれたので、とても幸せです。……お花を育てるには種を蒔かなければなりません。赤ちゃんもそれに似ています。ママのお腹の中には種はありません。種を持っているのはパパです……」と語られています。

これを読んでいると、ほのぼのと温かい気持ちになってきますヨ。

どうして子供ができるかの説明を簡単に直訳すると、「ママの性器の中にパパの性器が入り、その間に種がママの中に入ります。種がママのお腹の中に入ったら、赤ちゃんが育ち始めます」といったところでしょうか。

日本の性教育は、情操を養うという面が完全に欠如しているのではないでしょうか。

このブログで、フランスの「性」についていろいろ書いていますが、それだけ、「性」に関するニュースが多いからです。

女性誌に限らず、一般高級紙、一般総合誌など、ジャーナリスティックな新聞や雑誌で、かなりの頻度で特集記事が掲載されます。面白半分の内容ではなく、考察し、社会を読み取るという視点で書かれています。

ちなみに、イギリスでも、一般紙で4面文字びっちりで特集を組んでいました。

オープンに語り、悩み、議論するという点が、現代の西欧と日本の大きな違いでしょう。

やはり、性教育(学校だけでなく、家庭や社会においての教育も含めて)の立ち遅れなのかもしれません。

(2005.03.24 00:00)

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