日本人が子供を産まなくなった理由のひとつは、働きすぎだからではないでしょうか。
男も女も忙しすぎるのです。
子育ては、クリエイティブな作業でもあり、かなりのエネルギーを必要とします。
仕事に費やす力が大きいほど、子育てには手が回らなくなるのは当たり前。
日本人はがんばり屋ですが、無理なものはムリでしょう。
たとえば、フランス人の場合、自分がスーパーマン(ウーマン)ではないと割り切り、自分を犠牲にしない解決策を探っているようです。
託児所にしても、夜遅くまでの残業時間を想定していません。
時間通り(5~6時)に帰宅する生活が前提で成り立っているといえます。
託児所のスタッフだって、長時間働きたくないはずです。
共稼ぎには賛成ですが、夜中まで子供を預ける育て方は正しいとは思えません。
欧米の働く女性(もちろん、男性も)は、一般にそこまでがんばってはいないのです。
過剰な働き方は、少子化だけでなく、さまざまな社会問題の要因となっているのですが、なかなか改善されないですね。
働くのが趣味という人もいるかもしれませんが、本当にそれだけでいいのかしら?
恋愛もかなりのエネルギーを使います。
いいことばかりではないので、悩んだり、打撃に耐えうる力も蓄えておかねばなりません。
仕事に力を奪われていたら、恋するパワーは湧き起こらないでしょう。
よほど体力のある人は別として。
仕事で疲弊していては、人生の喜びを実感できないような気がします。
(2005.07.20 01:49)