イギリス女性の独立増加と変わらない男女の所得格差

タイムズ紙のインターネット版(2000年1月27日)の記事「マミー・ボーイが増加中」によると、イギリスでは親と同居する男性が増えており、女性よりもその割合は多く、しかも男女の所得格差があるという。

政府のトレンド調査によると、親元からなかなか独立せず、自活しない成人男性が増加していることがわかった。

20~35歳で親と同居している男性は、1977~78年に25%だったが、現在は約1/3にのぼり、明らかに増加している。

一方、独立する女性は徐々に増え、35歳以下の女性で親と住んでいるのは16%強。同世代の男性の半分である。

「住宅事情の悪さが、若者の独立を阻んでいる。結婚年齢が上がっている点も、理由のひとつだろう」と調査にかかわった専門家は語る。

ところが、女性は自立心が旺盛であっても、所得の面で、男性よりかなり劣っている。

同居する男女の所得を分析したところ、女性の平均収入は男性の80%。なかでも、中堅会社員の収入(一般には40代)は、男女の格差がかなり大きい。女性の週給が201ポンドに比べ、男性は329ポンドである。

男性の所得は、20~30代で増加し、40代で伸びが止まって平行線となり、それ以降は減少する。そして、定年後は、年金や国民保険給付金に頼ることになる。

一方、女性は、より早い年齢で収入の伸びが止まり、出産や育児で仕事を犠牲にする傾向がある。

(2006.02.04 08:24)

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