TVドラマ「フレンズ」世代のイギリス女性たち

イギリス女性はそのままでもかなり怖いのですが、現代女性は、ますます「自信があり、知的で芯が強い」のだそうです。

1990年後半のイギリス版エルのアンケートによると、イギリス女性の42%が、人気テレビ番組「フレンズ」の登場人物、レイチェルを目指しているとのこと。

「フレンズ」は、アメリカをはじめ、イギリス、フランスで大人気の番組。20代中後半の男女6人の生活を描いた、リアリティたっぷりのドラマです。日本でも話題になりましたね。

フランスには、「フレンズ」ファンクラブも存在していました。最初にフランスで注目された登場人物は、ちょっと神経質なモニカでしがが、最近では、フランスでもレイチェルが注目されています。余談ですが、フランス人は、意外とアングロサクソンの動きに敏感です。

レイチェル・ジェネレーション

外見を気にするが体型に神経質にならない
仕事を楽しむがそれに全てを費やさない
恋愛関係を持ちたいと思っているが、惨めに溺れたりしない
友人を大切にしている
セックスを楽しむが、独身生活もエンジョイする
平等と公平を信じる
成功は重要だが、自分の幸せときちんと比較できる
友情関係をもっとも重要だと思っている

以前のフェミニストと違う点は、彼女たちが期待するもの。50年前は、「安定を保障してくれる夫」が、女性の人生で優先されたけれど、現代の女性は、「平等、親密さと感情の正直さ」を求めています。

結婚と子供

53%の女性が、結婚ではなく、同居で十分だと回答。レイチェル世代は、親の離婚を経験した娘で、結婚に懐疑的。51%が、27~32才の間に真剣で長期的な関係を望む。子供は、80%の女性が欲しいと望んでいるが、20代後半以降が理想としている。

愛とセックス

不倫には否定的。82%の女性が、既婚者とデートしたことがない。既婚者と恋愛に陥った人のほとんどが、2度と不倫はしないと回答。58%が相手の不実を許さない。39%は、1度だったら許し、関係を続ける努力をすると答えている。

セックス

32%が6ケ月、28%が2ケ月、27%が1年セックスレス。66%が、もしコントロールできるなら、ワンナイトスタンド(1夜だけ)もOK。38%が初めてのデートで寝てもいい、37%が絶対ダメと答えている。

男性

82%の女性が、精神的に強く、成熟していて、自分に合う男性を捜している。男性に求めるのは、責任感(34%)、感受性(38%)、優しさ(71%)、ユーモアのセンス(71%)。 68%が、自分より稼ぎに少ない男性でもいいと回答。87%が、ぴったりの男性がいると信じているが、理想の男性に出合う自信のある女性は、45%だけ。

社会

理想の女性は、グウィネス・パルトロウ(23%)、デニ-ズ・ヴァン・オ-トン(14%)、ケイト・ウィンスレット(14%)。1/3の女性が、自分がしたいことのできる自由のために独身でいると回答し、45%がすぐに誰かに出合えると自信を持っている。パーティで目当ての男性がいたら、積極的にアタックする。何もしないと答えたのは、20%だけ。

仕事

上司がお尻を触ったら、94%の女性が、このセクシャルハラスメントに対して行動を起こすと回答。静かに、力強く手を押しのける人がほとんど。

(2005.03.29 14:23)

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