小樽「北のウォール街」の歴史を楽しむのんびりコース

北海道小樽市は、かつて「北のウォール街」と呼ばれた、日本銀行など多くの銀行や商社が集まる経済の中心地でした。

歴史的建造物、石川啄木や小林多喜二ら小樽ゆかりの作家の碑、老舗の味を楽しむコースを紹介します。

小林多喜二文学碑

彫刻家本郷新による本を見開いたユニークな造形の碑は、1967年、旭展望台に建立されました。多喜二の地元若竹町が積極的に募金活動を協力し、資金は沖縄にいたる全国から集まったそうです。

 

旭展望台

小樽駅裏手の小高い山にある展望台からは、市内と小樽港が一望できます。観光客も少なく、ゆっくり景色を楽しめるスポットです。タクシー(駅から約1000円)でいっきに上り、帰りは歩いて下りながら、森林浴するのがおすすめ。

 

地獄坂

旭展望台からバス通りに出た道は、繁華街と小樽商大を結んでいる「商大通」です。かなりの坂道で、小林多喜二、伊藤整、高丘年尾(虚子の長男)など、高下駄で通学した昔の商大生は苦労したにちがいありません。

 

富岡教会

1929年建造のかわいらしいカトリック教会は、地獄坂の隠れた名所。ドイツ系ゴシック様式の建物は、小樽にある教会の中で最も可憐なものといえるでしょう。ヨーロッパに紛れ込んだような錯覚を起こしてしまいます。

 

石川啄木歌碑

石川啄木も小樽ゆかりの文学者です。「小樽日報」の記者だった啄木は、急成長する小樽について記事を書きました。市役所前の小樽公園には、「一握の砂」からの歌が刻まれています。

 

旧北海道拓殖銀行小樽支店

小林多喜二は、小樽高商(小樽商大)を卒業し、北海道拓殖銀行に入社しました。「不在地主」の発表後、銀行を解雇されるまでの5年間、銀行員として小樽の活気を見つめていたのです。

 

日本銀行小樽支店

1912年建造で、東京駅を作った辰野金吾が設計を担当しました。ルネッサンス様式の美しいデザインは、北日本随一といわれています。現在も営業中です。向かいには、小樽ゆかりの作家を紹介する市立小樽文学館があります。

 

旧三井銀行小樽支店

1927年建造で、銀行建築では市内随一の美観を誇っています。繊細な彫刻が見事な、ルネッサンス様式のデザイン。現在は、三井住友銀行として営業中。

 

旧ウォール街

1923年の運河完成に前後して、この界隈には20余りの銀行が続々と出現しました。活気あふれる「北海道のウォール街」の余韻を伝えるかのように、たくさんの歴史建造物が静かにたたずんでいます。

 

 

小樽丘の上ビール

小樽の地ビールといえば、これ。ホップの味を生かしたコクのあるボック、ほどよい苦味の黒ビール、のどごし爽やかなピルスナーの3種類そろっています。いずれも500ml入り800円(販売終了)。

 

小樽運河

北海道最大の物流基地として賑わっていた運河ですが、今は観光客でごったがえしてます。それでも、倉庫跡と運河が作り出す景観は美しく、時代を超えて人々を魅了し続けているのです。

 

海猫屋

小林多喜二が「不在地主」を書くきっかけとなった、磯野小作争議が起こった場所。ここに住む地主のところに、小作人らが押しかけました。また、村松友視の小説「海猫屋の客たち」の舞台ともなり、昼は喫茶、夜は居酒屋として営業していたが、2016年に閉業。

 

セントラルタウン都通り

小樽には、こことサンモール一番街の2つのアーケードがあります。地元の人に混じって、商店をのぞいてみるのも楽しい。

 

西川ぱんじゅう

小樽っ子に人気の「ぱんじゅう」は、たこ焼き型の大判焼きです。昭和2年の創業以来、昔の味を売り続けています。パリッと薄い皮の中には、十勝産の小豆で作ったあんがたっぷり入っていて、作り立てをフーフーしながら食べるのが通。1つ75円。
蝶ネクタイがおしゃれな西川さんが、毎日ぱんじゅうを作っています。

 

純喫茶 光

昭和8年創業で、地元の人に愛されている喫茶店。スタンドバー的コーヒーショップが流行っているけれど、落ち着いた雰囲気の中で飲む、濃い目のコーヒーは格別です。ノスタルジックな内装は、大人だけの空間という感じ。

 

裕次郎メモリアム

小樽に住んだことのある石原裕次郎にちなんで、駅のホームには写真スポットが設置されています。旅の記念に、祐ちゃんとツーショットしてみます?

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