「男性の草食化進行」に合わせた生きやすい社会を

先日(2014年4月)新聞に、「男性『草食化進む』69%」の記事が掲載された(共同通信の配信)。
もとになった資料は見ていないので、北海道新聞に掲載された記事を参考にすると、つぎのような調査結果。

日本の男性の中で恋愛に消極的な、いわゆる「草食化」が進んでいると考える人が69%に上ることが、本社加盟の日本世論調査会が1、2両日に実施した「結婚・恋愛観」に関する全国面接世論調査で分かった。
30代女性に絞ると、83%が男性の草食化進行を認識。一方で20代男性の84%が恋愛についてのイメージを「お金がかかる」と回答。「疲れる」とした20代男性も同年代女性より9ポイント高い55%で、恋に関心が薄い若年層男性の実態が浮き彫りになった。

添付されていた表によると、全体で、男性の66.9%、女性の70.3%が「男性の『草食化』が進んでいると思う」と解答。

では、いつに比べて草食化が進行したといいたいのだろう?
私と同世代の男性は、子どものころから「草食系」のほうが圧倒的で、現在も周囲を見回すと、そのタイプが多い。
ずっと以前から、男性の草食化ははじまっていたのでは?

ファイルしてあった『アエラ』の記事のなかに、「女性の味方のモテない苦しみ 頑張ってるのに相手にされない男」(1999年3月29日号)というのを見つけた。
フェミニストの本を読みあさり、女性好みの男になろうと頑張っている男性の話。当時35歳なので、今は50歳。
その記事に、こんな文章があった。

「幼いころからよく泣いては、『男らしくなさい』と叱られていた」
「年上の女性から、説教された。……『だたやさしくて女性に理解があるだけの男なんて、女は好きにならないのよ』」

男性の草食化は最近の現象ではなく、15年も前から、もっと昔から延々とつづいている。
男性の草食化は悪いことではなく、そうであれば、草食系男性が生きやすい仕組みに変えていけばいい。
なのに、今回のような調査は何度も行われていても、いつも茶化すだけに使われ、社会に反映されない。だから、何も変わらない。

世界でも「男性の草食化」は進行し、それに見合う社会に変化しているのに、この国はあいかわらずそれを否定的にとらえたがる。
無理して肉食系を装わなければならいのであれば、男性も苦しいはず。
ましてや、ステレオタイプの「男性の肉食化」を促すようであっては、元の木阿弥。

女性側にも大きな問題があると思う。
女性は「肉食化」し、自律しているといいながらも、依然として男性に”それ以上のもの”を求め、いざとなると男性のリードに頼る。
女性は自分に甘く、多様性を受け入れる寛大さに欠ける。

こんなことを繰り返していても、何も変わらないのだから、今回の調査結果を踏まえ、女性も男性も生きやすい社会とはどういうものなのか、まじめに議論すればいいと思う。

それにしても、草食系=恋愛に消極的、というのは本当だろうか?
「恋愛に積極的な肉食系」を、女性たちは求めているのだろうか?
この国の「恋愛に積極的」は、「女性を従属させられるかどうか」にあって、「女性と対等に恋愛するための積極性」ではないと思う。
そんなオレ様男にのさぼられても、困る。
そういう時代はとっくに終わってるのだから。

(2014年4月4日)

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