性暴力の根絶に向けて北海道でシンポジウム

『週刊金曜日』「金曜アンテナ」2010年10月1日に掲載された記事です。


札幌市の札幌エルプラザで19日、シンポジウム「性暴力の根絶に向けて」が開催され、性暴力被害者や支援者ら約1000人が参加した。

主催した「性暴力禁止法をつくろうネットワーク」は、性暴力の根絶と被害者の保護システムの確立、加害者対策など包括的な法整備を求め2年前に設立。
シンポジウムは札幌を皮切りに、2年かけて全国を縦断する予定だ。

ネットワークの呼びかけ人の一人、札幌のNPO法人「女のスペース・おん」の近藤恵子代表理事は開会にあたり、「性暴力の被害者が声を上げにくい今の日本に、どのような制度が必要か。参加者の意見を集め、社会を作り変える原動力にしたい」と挨拶を述べた。

続いて、米軍の貧困徴兵制が招く沖縄での性暴力の実態、従来とは異なる女性による女性のためのフェミニストカウンセリングの重要性などについて講演が行われた。

セクハラ労災の不支給処分取り消しを求める行政訴訟を起こした女性は、企業の相談窓口や労働基準監督署の配慮に欠けた対応に触れ、労災申請時に被った苦痛を吐露した。

8月に勝訴が確定した「女性自衛官の人権裁判」の支援者は、「ここまでやらなければ、女性の尊厳が取り戻せないのか。それほど大変な裁判だった。この判決が性暴力禁止法の制定に少しでも役立つといい」と訴えた。

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